2025/06/03 18:00


家族でのキャンプは、自然の中でかけがえのない思い出を作る素晴らしい機会です。しかし、大人だけでなくお子さんも一緒に快適に、そして安全に過ごすためには、適切な服装選びがとても重要になります。このガイドでは、ファミリーキャンプに最適な服装のポイントを、より分かりやすくご紹介します。

家族みんなで快適に!服装選びの基本

キャンプでの服装は、単なるおしゃれだけでなく、自然の変化から体を守る「機能性」と「安全性」が大切です。特に、お子さんの安全を第一に考え、火の粉や虫、日差しから守る工夫をしましょう。

1. 汚れても大丈夫な服を選ぼう
キャンプは土や泥、焚き火の灰などで服が汚れやすい場所です 。高価な服や汚したくない服だと、汚れを気にして思い切り楽しめなくなってしまいます。古着やワークウェアなど、気兼ねなく使える服を選ぶのがおすすめです 。   

2. 動きやすさと安全性を重視
テント設営や薪拾い、お子さんと遊ぶ際など、キャンプでは体を動かす場面がたくさんあります 。動きやすい服装と、足をしっかり守る歩きやすい靴を選びましょう 。サンダルでも、つま先が隠れるタイプが安全です 。   

3. 重ね着(レイヤリング)で賢く体温調節
キャンプでは、朝晩の冷え込みや日中の暑さなど、一日の気温差が大きいことがよくあります 。Tシャツの上に羽織れるものを用意するなど、重ね着(レイヤリング)をすることで、簡単に体温調節ができます 。   

ベースレイヤー(肌着): 汗をかいてもすぐに乾く素材(化繊やメリノウール)を選び、汗冷えを防ぎましょう 。体にフィットするサイズがおすすめです 。   
ミドルレイヤー(中間着): 保温性を高めるフリースやダウンジャケットなどが適しています 。   
アウターレイヤー(上着): 雨や風から体を守る、防水・防風機能のあるものを選びましょう 。焚き火をする場合は、火の粉に強い素材が必須です 。   
焚き火も安心!素材選びのポイント
焚き火はキャンプの大きな楽しみですが、火の粉による火傷や服の穴あきを防ぐため、素材選びが非常に重要です。

焚き火に強い素材
コットン(綿): 火の粉に強く、燃え広がりにくい特性があります 。溶けて皮膚に張り付くリスクが低いので安心です 。厚手のデニムなどもおすすめです 。   
ウール: 自己消火性があり、火の粉が当たっても燃え広がりにくい素材です 。保温性も高く、寒い時期のキャンプに最適です 。   
難燃加工素材: 特殊な加工で燃えにくくした素材で、最も安全性が高い選択肢です 。NANGAの「TAKIBI」シリーズ 、Snow Peakの「FR」シリーズ 、THE NORTH FACEの「ファイヤーフライ」シリーズ(キッズサイズも展開) 、モンベルの「フエゴ」シリーズ 、ワークマンの難燃ウェア  など、多くのブランドから出ています。   
避けるべき素材
ポリエステル、ナイロン、フリース(ポリエステル系)、レーヨン、アクリル: これらの化学繊維は火の粉が付着すると溶けて穴が開き、皮膚に張り付いて火傷の原因になる危険性があります 。焚き火をする際は、アウターや直接火の粉が当たる可能性のある服には避けるようにしましょう 。   

季節別!ファミリーキャンプ服装ガイド


春キャンプ:寒暖差に注意
日中は暖かくても、朝晩は冷え込む春 。薄手のインナーにフリースや軽めのダウンを重ね、防風・防水アウターを羽織るのがおすすめです 。急な雨に備えてレインウェアは必須です 。   

夏キャンプ:虫・日焼け対策を万全に
暑さ対策が中心ですが、夜は冷えることも 。軽量で通気性の良い化繊やメリノウールのインナーが快適です 。   

虫対策: 虫刺されを防ぐため、長袖・長ズボンで肌の露出を控えましょう 。虫は黒色に集まりやすいので、白や明るい色の服を選ぶと良いでしょう 。虫よけスプレーも忘れずに 。   
日焼け対策: UVカット機能付きの服や、つばの広い帽子、サングラスで紫外線から肌を守りましょう 。日焼け止めもこまめに塗り直してください 。   
秋キャンプ:重ね着で冷え込みに備える
秋も春と同様に寒暖差が大きいため、重ね着が重要です 。フリースやダウンジャケット、セーターなどで保温性を確保し、難燃素材のアウターを選びましょう 。   

冬キャンプ:徹底した防寒対策
冬キャンプは氷点下になることもあるため、徹底した防寒対策が必要です 。   

レイヤリング: ウールの厚手インナーに、フリースやダウンジャケットを重ね、一番外側には防寒性の高いアウターを選びます 。   
小物: ニット帽、手袋、ネックゲーターなど、体温が逃げやすい部分をしっかり保護しましょう 。   
ボトムス: 裏起毛で風を通しにくいパンツや、難燃素材のパンツがおすすめです 。   
ファミリーキャンプであると便利なアイテム

焚き火シーンの安全アイテム
難燃ジャケット・パンツ: 火の粉から体を守る必須アイテムです 。ポケットが多いと便利です 。   
エプロン: 焚き火中の火の粉から服を守り、火傷のリスクを減らします 。ポケット付きだと調理道具も収納できます 。   
耐熱グローブ: 薪をくべたり、火を扱ったりする際に手を保護します 。   
帽子: 頭部や髪を火の粉から守ります 。難燃素材やコットン・ウール素材を選びましょう 。   

頭部を守るキャップ・ハット
日差しや火の粉から頭部を守る帽子は重要です。

UVカット機能: 日焼け防止に必須です 。   
通気性: メッシュ素材やベンチレーションがあるものが蒸れにくく快適です 。   
難燃性: 焚き火をするなら難燃素材やコットン・ウール素材を選びましょう 。   
フィット感: アジャスター付きや伸縮性があるものだと、お子さんの頭にもフィットしやすく、風で飛ばされにくいです 。  
 
足元を快適に
歩きやすい靴: 動きやすく、足をしっかりホールドする靴を選びましょう 。防水性のあるブーツは、雨の日や水辺で役立ちます 。   
ソックス: 冬キャンプでは、暖かいフリースやウール素材のソックスで足元の冷えを防ぎます 。   

その他小物
ブランケット: 冷えやすい女性やお子さんの防寒対策に役立ちます 。焚き火の近くで使う場合は、コットンやウール製を選びましょう 。   
虫よけグッズ: 虫よけスプレーや蚊取り線香は必須です 。   
日焼け止め: 服装と併用して、紫外線対策を徹底しましょう 。   
服装のメンテナンスとトラブル対策
キャンプ後の服は、煙の匂いや焦げ穴が気になることがあります。

煙の匂い対策: 洗濯時に重曹を入れて浸け置きしたり、しっかり天日干ししてから消臭スプレーを使ったりすると効果的です 。   
焦げ穴のリペア: 小さな焦げ穴なら、裏から布を当てて縫い付けたり、ワッペンを貼ったりして補修できます 。大きく破れた場合は、安全のため買い替えを検討しましょう 。   

まとめ:家族みんなで最高のキャンプ体験を!

ファミリーキャンプを安全に、そして心ゆくまで楽しむためには、適切な服装選びが欠かせません。レイヤリングの基本、火の粉に強い素材選び、季節ごとの対策、そして便利な小物の活用を意識することで、家族みんなが快適に過ごせるでしょう。

このガイドを参考に、ぜひご家族にぴったりのキャンプスタイルを見つけて、自然の中で素晴らしい思い出をたくさん作ってください。